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さて、一発目の投稿となります本日は、駐在経験がある方にはお馴染みの、企業による駐在員待遇格差についてのお話です。
海外駐在も属する企業により、赴任手当のみならず、現地の住居、車などの条件(予算)は千差万別です。
特に家族を帯同しているケースでは、その条件差≒格差が目立ってしまうケースも珍しくありません。
ここでは差が出るような待遇と具体的な格差について見ていきたいと思います。
①駐在待遇とは?
駐在待遇とは、海外駐在することで得られる派遣手当や会社負担のアパートや車などの追加待遇を指す。
属する企業によって、派遣手当のみならず、現地の会社負担によるアパートの質や社有車のグレード等、かなりの差が出てくるものである。
会社が違えば、給与や手当自体は、はっきりとした差となって目には見えないが、アパートや車はその差が明確に出てしまう。
ここでは、給与や手当以外の目に見えやすい駐在員格差について紹介していく。
A)現地住居
最も差が出るものが、現地住居である。駐在する国にもよるが、予算により、ホテル→サービスアパートメント→コンドミニアム・アパートと住むことができる場所が変わってくる。
B)社有車
駐在する国によってない場合もあるが、駐在員本人の通勤や移動用の(運転手付き)車のこと。こちらも予算により高級車〜普通車まで幅広くラインナップされている。
C)家族車
駐在する国によってない場合も多いが、帯同している家族のための車。子供の送迎や買い物のための(運転手付き)セカンドカーである。
D)一時帰国頻度
属する会社によって、年間4回〜2年に1回等、ある一定頻度での会社による航空券代金負担による日本への一時帰省の制度が完備されている。
単身赴任の場合、頻度が多かったりする事もあるが、色々な話を聞く限り、これも会社によって様々なルールが存在しているようだ。
E)ゴルフ会員権
駐在する国だけでなく、派遣先のポジションや職種にも左右されるが、ゴルフ会員権をあてがわれるケースもある。
②企業による待遇格差ついて
あくまで異端児リーマンの駐在3カ国での経験によるものであるが、どの駐在国でも、5大商社(三菱商事、三井物産、伊藤忠商事、住友商事、丸紅)、メガバンク(三菱UFJ銀行・三井住友銀行・みずほ銀行)の駐在待遇は別格である。
例えば、住居については、家族帯同のケースではその地域でトップクラスのサービスアパートというケースが多い。
上記のような商社や金融機関は、製造業である異端児リーマンの属する会社の上限の1.5〜2倍の家賃の住宅というケースも少なくない。実例でいうと、アジアの一国では、異端児リーマンが3,000USD/月のコンドミニアムに居住していた際、同じ家族構成で年齢も近い知人の商社マンが5,000USD/月以上のサービスアパートメントに居住されていた。
そして家族帯同の場合、特に日本人学校の生徒同士やママ友による情報交換からこの格差が露呈する。
少し脱線するが、とあるアジアの小国では、2つの日本人学校があり、一方は富裕層でもある商社、金融業の子息ための学校、もう一方は庶民的な製造業、サービス業メインの学校というな見えない壁がある!などと言われているのを以前から何度も耳にしてきた。
さらに駐在員の帯同配偶者の間では夫の業種や勤務先によりママカーストというような序列が存在するという話も珍しくない。
ただ、実際には、同国の2つの学校は学区が別れており、中心部に住んでいる人たちの日本人学校と、郊外部に住んでいる人たちの日本人学校に分かれているため、オフィスが多い中心部と、工場が多い郊外部に別れているだけであった。(ただ、過去にはそういう偏見や差別が実際にあったということを話している方も多かった。)
一般的に、製造業は工場や設備に投資しなければならないため、商社や金融業に比べて従業員の年収面で劣ってしまうという傾向にあると理解しているが、海外駐在における待遇格差も同じ傾向であると実感している。
また、製造業の中でも、様々である。同じ製造業でも、異端児リーマンの倍近い家賃の物件や、半額ほどの家賃のコンドミニアムに住んでいる知人家族もいる。
異端児リーマンの上記A)〜E)の状況についてであるが、実際に駐在経験のあるアジアの途上国を例として挙げると、
A)外国人向けコンドミニアム
B)15年以上前の高級車・・・
C)小型車を総務人事と協議の上追加
D)家族帯同の場合は年1回(単身赴任は年2回)
E)現在の職位では保有できず
という状況で、個人的な理解としては、「中の上」といったところだ。
③最後に
以上のように、属する会社によって大きく異なる駐在待遇ではあるが、企業間の給与差と同様に、「それだけの価値を生み出している」という差が出ているだけとも言える。つまり、それだけ高額なコストを掛けても、利益が出るビジネス形態や企業体、又は個々人のアウトプットの成果だということである。
異端児リーマンも時折羨ましいと感じることはあるが、転職するようなことは考えておらず、現在の会社でキャリアアップすることにより、駐在待遇の改善を目指していきたいと考えている。
(異端児リーマンの属する会社では、役職が上がることで、給与だけでなく駐在員のその他の待遇も上がっていく傾向にある。)
↓以前の記事「海外駐在におけるベネフィット」
hereticsalaryman.hatenablog.com
【隣の芝生はいつだって青いものである】
≒The grass is always greener on the other side of the fence.
全く実現出来ていないのであるが、他の庭と比べるだけでなく、自身の庭を見つめ直し、できる改善を続けていくことで、過去の自身の庭の出来栄えより満足できることを実感できる、そういう人間になりたい。
▼Success is doing, not wishing.▼
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