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本日は、企業による年収差とアーリーリタイアについての記事です。
現在ネット上では、実に多種多様な年収関連の記事やサイトがあります。ただ、多くのものは有価証券報告書から引用した平均年収などであり、総合職の年収など特定の条件下では、なかなか自身の知りたい情報に出会うことができません。
ここでは、平均年収の考え方、そして現在ネットに掲載されているもののうち、総合職の年収データとして精度が高そうな情報、最後に年収差とアーリーリタイアの考察についてまとめていきたいと思います。
①平均年収とは?
平均年収とは、対象とするメンバーの総収入を人数で割った一人あたりの年間収入を指す。通常は比較しやすいように、平均年収と同時に平均年齢が記載されているケースも多い。
国税庁による民間給与実態統計調査(2018)によると、会社員の平均年収は441万円、男性に絞ると545万円とのことであった。
異端児リーマンも、随分前に企業による平均年収ランキングというような記事を目にしてから、頻繁に平均年収についてまとめている記事やサイトを覗いている。プチ アーリーリタイアを目指す上で、特に本業による収入に重きをおいている異端児リーマンにとって、他社の給与情報は、最も興味のある隣の芝生事情でもあるからだ。
では、企業の平均年収についてであるが、一般的に使われているのが、有価証券報告書に記載されている平均年収の情報であり、これには異端児リーマンが知りたいと考えている総合職の年収は記載されていないケースが多い。
会社には、業務内容等により、
◆総合職
◆現業職(製造業等での工員等)
◆一般職
等、採用区分が別れており、給与体系もそれぞれ異なっている。
上場企業における有価証券報告書にある平均年収というのは、(特に記載のルールが定められているわけではないとのことであるが)これら全区分の社員の平均であることも多く、就職活動等で、大学卒業見込みの学生が総合職としての年収情報を知りたいときなどには、参考にならないケースが多い。
例えば金融・保険業であれば、一般職の比率が高いため、平均年収が低く見えていたり、製造業も工場でモノづくりに携わる現業職が多く、総合職の年収とはかけ離れているケース(低く表示されているケース)が多い。
更には、(検証はしていないが)株主や取引先から責められぬように、意図的に条件を設定し、平均年収を低く見せる努力をしている企業もあるという内容の記事も目にした。
異端児リーマンも、自身と同じ総合職における年収の他社との差を知りたいと考え、これまで様々な記事やサイトを訪れてきた。
※企業の平均年収の考え方と、読み手である異端児リーマンの必要と考える情報に乖離があるだけで、有価証券報告書のデータをベースにまとめている多くの平均年収の考え方や算出方法に誤りがあるわけではないことを申し添える。
②総合職のみの平均年収情報について
では、異端児リーマンや、総合職の就職活動をしている人にとって知りたい情報となる「総合職の年収」についてであるが、これまで調べている中では、就職四季報にある総合職の平均年収というものが、自社のデータを見る限りにおいては、比較的正しい情報と言えるものであった。
2019年2月15日の東洋経済オンラインの記事に
「総合職の平均年収が高い会社」ランキング300
というものが出ており、こちらは就職四季報2020年版(総合版)の回答データを使って平均年収のランキングをまとめているものであった。
「総合職の平均年収が高い会社」ランキング300 | 就職四季報プラスワン | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
このランキングによると、1位はキーエンスという検出・計測制御機器大手の企業であり、総合職の平均年収は、なんと2088万円(平均年齢35.9歳)であった。度肝を抜かれるとはこのことである。
2位は三菱商事で1541万円となっているが、TOP10のうち、実に5社が総合商社となっている。
前出の民間給与実態統計調査(2017)による平均年収は441万円であり、1位のキーエンスはその4.7倍以上ということになる。
年収や駐在待遇が高い企業というのは、それだけコストを掛けても利益や付加価値が出ている会社であるということであり、ただただ脱帽する状況である。
③年収差とアーリーリタイアについて
アーリーリタイアを考える上では、
◆収入を増やす
◆支出を減らす
◆投資等お金を働かせる
という3つが、資産形成のための主要な方法になるのだが、もしこのランキングTOP10のような会社の年収であれば、本業収入が高いため、財布の紐さえ緩まなければ、異端児リーマンのプチ アーリーリタイア企画においても経済的自立を手にする時期がもっと前倒しできていたのかもしれない。
↓以前の記事「プチ アーリーリタイア企画について」
hereticsalaryman.hatenablog.com
異端児リーマンの就職活動時には、父親の影響もあり、モノづくりの会社で働きたいという想いが強く、製造業メインで活動展開し、結果、現在の属する会社に出会うことができた。非常に良い会社だと思っているし、そこそこの待遇で、何より好きなことをやらせてもらえている。確かにTOP企業とは大きな年収差があるが、それに起因する転職活動は今のところ考えていない。(そもそもこの年齢で、こちらのランキングのTOP10企業に中途採用として入社できるとは到底思えない。)
自身の属する会社の平均年収や他社との比較について、異端児リーマンのように転職活動をしない前提であれば、その差を体感する意味が薄いのかもしれない。
ただ、井の中の蛙にならぬためにも、この差を現実として受け止め、自身の最善の選択を考えていければと思うし、私の場合は、改めて海外駐在の重要性を噛みしめることにも繋がっている。
私にとってのプチ アーリーリタイア実現のための方法とは、海外駐在の赴任手当や駐在員ベネフィットによる資産形成であり、その希望を叶えてくれている、属する会社のために、これからも程良く貢献していきたい。
↓以前の記事「海外駐在におけるベネフィット」
hereticsalaryman.hatenablog.com
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