異端児リーマンの記録

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海外駐在4ヶ国目、駐在員継続によるプチ アーリーリタイアを夢見る40代中年奮闘記

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【早退関連35】ネット記事 資産1億円ぽっちでリタイアする人の末路について

お越しいただきありがとうございます。

 

本日は、ネット上に溢れているアーリーリタイアに警鐘を鳴らしている記事の中で、最も刺激的であった内容のご紹介と、その記事における主張ポイントについての、異端児リーマンの考えるプチ アーリーリタイアの想定への当てはめや考察となります。

 

ここでご紹介するのは、2017年の日経BPの記事「資産1億円ぽっちでリタイアする人の末路について」という記事となります。


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①資産1億円ぽっちでリタイアする人の末路について(記事紹介)

 

business.nikkei.com

この記事は、日経ビジネスによる、コアプラス・アンド・アーキテクチャーズの玉川社長へのインタビュー記事である。
40〜50代で1億円程度の資産で引退すると、やがて苦境に立たされかねない」という注意喚起の内容で始まっているが、以下に概要を記載する。
※記事の大部分は、1億円を元手に投資商品を購入する場合の玉川社長の投資案やその考察となっているため、その部分は割愛し、資産1億円ぽっちでリタイアする人がどういう状況で苦境に立たされる可能性があるのかという点に絞って要点をまとめていく。

 

〈概要〉

・投資商品のインカムゲイン(配当金や分配金等)で食べていく戦略は、元本が大きく毀損すると回復不能となる可能性がある


・今の時代に40〜50代で1億円の資産を貯められるのは、2,000万円以上の年収を何年も稼いでいるような人であり、1億円を全額投資に回して不労所得を年900万円得る形であっても、金額的に不十分でフラストレーションが溜まる


・一度アーリーリタイアした元会社員の多くは二度と働こうとは思わない、そんな中、元本が減るような事態は精神的に耐えられないかもしれない


・贅沢しなければ1億円でもなんとかなるが、贅沢しない人はそもそも1億円を貯めていない


キャピタルゲイン(株式の売買等による収益)で暮らしていくほうが可能性はありそうだが、現在、株で成功して1億円の資産を持っている人の大半は、アベノミクスに伴う株高で儲けた人であり、その人たちに株取引の実力があるかは未知数、また高齢になって売買を継続していく気合と集中力が続かないかもしれない

 


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②異端児リーマンのプチ アーリーリタイア企画への当てはめと考察

 

この記事を初めて目にしたとき、まずそのタイトルが衝撃的であった。「1億円ぽっち」、「末路」と刺激的なキーワードで記されたそのタイトルに感銘を受けた。ついつい気になって開いてみたくなる。流石、日経ビジネスである。


玉川社長の投資方法で記載されていた内容については、お恥ずかしながらコメントできる知見を持ち合わせていないこともあり、ここでは触れない。

 

ここからは、この記事で挙げられている(投資方法以外の)リスクやポイントについて、自身のプチ アーリーリタイア企画の想定と照らし合わせてみる。

 

 

A)インカムゲインで食べていく戦略は、元本が大きく毀損すると回復不能となる可能性がある
→不況時には、株式投資では株価の低迷だけでなく、業績悪化に伴う減配に繋がり、投資家が見込んでいた収入が得られない状況に陥る可能性が高くなる。

(元本の毀損より、減配等インカムゲインの減少のインパクトが大きい。)

 

異端児リーマンのプチ アーリーリタイア企画でも、当然そのリスクは想定しており、夫婦2人で生活していくための最低限の年間費用(200万円)は、現金預貯金から捻出する形にしており、インカムゲイン分は、趣味等人生を楽しむ費用(250万円)と位置づけることにした。このブログでは2段階の生活費設定と呼んでいる。

 

更にインカムゲイン不労所得としては、株式や投資信託による配当や分配金と、賃貸収入の二種類(金融資産と不動産)から得る形とし、分散を心掛けている。
↓以前の記事「早退後の生活原資のリアル」

hereticsalaryman.hatenablog.com

 

 

B)不労所得を年900万円得る形であっても、金額的に不十分でフラストレーションが溜まる
→異端児リーマンのプチ アーリーリタイア企画は、子供たちが社会に出たタイミング、つまり早退後は夫婦二人だけでの生活であり、想定必要額は年間450万円としており、記事にある900万円の半額の設定となっている。

この450万円には、早退後に人生をそこそこ楽しむための費用(250万円)も含まれており、個人的にはこの金額で十分ハッピーアーリーリタイアであると考えている。


ここは、個人の価値観や置かれている状況に左右される部分である。

↓以前の記事「プチ アーリーリタイア企画」

hereticsalaryman.hatenablog.com

 

 

C)早退後、元本が減るような事態は精神的に耐えられないかもしれない
→この点がこの記事で最も共感できる部分である。異端児リーマンも、
◆預貯金の切り崩し
◆株式、投資信託等の配当、分配金
◆(自家の)賃料収入
を組み合わせて分散した収入源としているが、預貯金の切り崩しは当然であるが、他の2つも元本(の価値)も減る可能性は十分にある。


この記事では、1億円を減らさずに暮らしていく前提であるが、異端児リーマンとしては、幾重にも「ホケン」をかける形で、ある程度資産を切り崩しながらの生活を進めていく予定である。

徐々に減っていく金融資産に対し、自身の熟考した企画を信じ、気にしないようにする、その訓練は将来必要となるかもしれない。
※自家(不動産)は価値が減っていくことはあっても0にはならないはずなので、これがセーフティーネットの一つとなっている。
↓以前の記事「リタイア失敗についての考察」

hereticsalaryman.hatenablog.com

 


D)現在、株で成功して1億円の資産を持っている人の大半は、アベノミクスに伴う株高で儲けた人であり、その人たちに株の実力があるかは未知数、また売買を継続していく気合いと集中力が続かないかもしれない
→異端児リーマンのプチ アーリーリタイア企画では、キャピタルゲインによる収益の確保は考えていない。

(売買で安定した利益を出す実力が無いことは既に織り込み済みである。)

 

一方の高齢化に伴う気合いと集中力の欠如の指摘はごもっともであり、異端児リーマンはインカムゲイン部分についても、高齢化対策としてあるタイミングで現金化し、そこから切り崩す形に変えていくことにしている。
↓以前の記事「高齢時の資産変更の必要性」

hereticsalaryman.hatenablog.com

 

アーリーリタイア企画は、早退後の想定生活費を正確に把握できさえすれば、自ずと目標とする資産額は定まってくる。

 

記事にあるように、1億円では全く足りないような人もいれば、3,000万円で早退できている人もいる。これらは、必要生活費やその必要期間の差であり、早退後の不労所得の準備状況の差でもある。更にどれだけ「ホケン」的な要素を含むかにも左右される。

因みに、異端児リーマンは金融資産に限って話をすると、8,400万円が目標資産額となる。(総資産としてはこれに加えて自家あり。)

つまり設定は人それぞれで、算数のような共通の正解はないものと思っている。


ネット上には、自身では思いつきもしなかったような視点で書かれた記事が溢れている。
今回ブログを記載するようになって、より一層違った考え方や価値観を知りたいと思えるようになった。


これからも、様々な価値観に触れ、自身のプチ アーリーリタイア企画を研ぎ澄ましていきたい。

 

 

 

 


▼Success is doing, not wishing.▼
本日もありがとうございました。