異端児リーマンの記録

異端児リーマンの記録

海外駐在4ヶ国目、駐在員継続によるプチ アーリーリタイアを夢見る40代中年奮闘記

MENU

【早退関連56】平均貯蓄額データ

お越しいただきありがとうございます。

 

本年一発目の投稿となります。一昨年のブログ開設以来、書きたいことを書き続けてきた結果、当初イメージしていた話題はほぼほぼ出尽くした感が否めませんが、今後もゆるりと話題を見つけては更新していければと思います。

 

本日は、ネット上の記事で時折目にする、平均貯蓄額データについての紹介です。


日本に住む日本人は一体どれくらい貯蓄があるのか?という点について、年代別や世帯別などいろいろなデータが公表されています。
いくつかの機関が貯蓄データを公表しているようですが、ここではよく目にするデータを例に挙げ、考察していきたいと思います。

 

 

①平均貯蓄額データ


f:id:HereticSalaryman:20220112141022j:image

金融広報中央委員会 2019年家計の金融行動に関する世論調査を引用:

 

平均値
❏2人以上世帯平均金融資産:1139万円
❏単身世帯平均金融資産:   645万円


中央値(全データの真ん中)
❏2人以上世帯中央値:    419万円
❏単身世帯中央値:                      45万円

 

※2人以上世帯では約24%、単身世帯で約38%が金融資産を保有していない。

 

次に年代別データを見てみると、


20歳代:平均 165万円 中央  71万円
30歳代:平均 529万円 中央240万円
40歳代:平均 694万円 中央365万円
50歳代:平均 1194万円  中央600万円
60歳代:平均 1635万円  中央650万円
70歳代:平均 1314万円  中央460万円


と出ている。

 


②貯蓄データの考察


このデータで、特に年代別金融資産を見てまず感じることは、
・30歳代→40歳代は(子育て世帯を中心に)殆ど金融資産の形成が進んでいない=出費が増加している
・(子育て世帯の内) 多くの子供が巣立っていくであろう50歳代〜ようやく貯蓄タイムが始まる
・60代は退職金効果があることで増加しているはず

・老後資金が(2,000万円必要と言う些か懐疑的な指摘を鵜呑みにした場合、)60歳代平均値でみても若干心許ない
というところである。

 

全体のど真ん中の人(中央値)のデータが実質的な日本の目安であり実態とも取ることができる。また、このデータは金融資産=不動産などは含まないものであるため、実際マイホームを保有している人などはこのデータに加算できる「資産」を保有していることになりそうだ。(ロケーションやタイプなどにより持ち家は負債という議論はあるとして。また30〜40歳代は住宅ローンを抱えている世帯も多いだろうし、当該データは純金融資産という形ではないと推察している。つまり、30歳代や40歳代は金融資産から負債を引いた純の金融資産としてはマイナスとなる人が多数存在しているのかもしれないということである。)

 

プチアーリーリタイアを企画している私の場合、多数の人が老後のために本格的に貯蓄に乗り出す50歳代に早退することになる。
このプランを実現するためにも、出費も多い40歳代の間で海外駐在手当や自宅の賃料収入、自社株の積み上げなどにより金融資産形成を続けていきたいと考えている。

 

今回のデータは金融資産とのことであったが、日本人の場合、この金融資産の内、預貯金が殆どという状況も一般的だと思われる。つまり投資をしてない、又は投資比率が低いため、「お金に働いてもらう」という効果がさほど期待できない。

↓以前の記事「日本人と投資のあれこれ」

hereticsalaryman.hatenablog.com


そして今回ピックアップしたデータは2019年のものであり、その後のコロナの影響は反映されていない。
具体的に、

・新型コロナ蔓延による収入の減少(残業減、給与カット等)
・外出自粛などによる支出の減少
これらがどう影響していくのか?ということが気になる状況である。このあたりは今後出てくるであろう2020年データ、2021年データを待って評価していきたいポイントである。

 

いずれにしても、客観的なデータというものは、非常に参考になる。平均貯蓄額データというものは、年毎に出てくる変化点、その時々の景気、その他いろいろな状況により増減していくものであり、このデータを時系列的に把握することは、自身の資産形成力が社会の動きと連動しているのかなど、多面的な見方ができるようになることも意味していると感じる。

 

海外で生活しているため、なかなか日本の状況に疎いという嫌いもあるが、今後もこういうデータなどを見たり、自身に照らし合わせたりすることで、知見を増やしていきたい。

 

 

 

 

▼Success is doing, not wishing.▼
本日もありがとうございました。