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本日は、「億り人」という話題についてとなります。
皆さんはこれまでに、億り人(おくりびと)という言葉を目や耳にしたことがありますでしょうか?
億り人とは、株式投資などで1億円以上の資産を築いた投資家のことを指す言葉のようです。2008年公開の映画「おくりびと」から派生した言葉との説明もありました。
最近、少し前の記事で出ていた、日経マネーによる個人投資家へ向けた調査で、実に20人に1人が億り人であるという内容を目にしました。直近の株高、円安で資産運用に成功している人が急増していることは頷けますが、この割合の高さはある意味衝撃的でした。
以前の記事「お金持ちの定義」にて、日本における富裕層のデータを紹介したこともありましたが、ここでは改めて億り人に関するデータの紹介、更には早期退職と億り人についての考察を進めていきたいと思います。
hereticsalaryman.hatenablog.com
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①億り人に関するデータ
ここからは、投資行動によるかは問わず、1億円以上の資産を保有している人を億り人として紹介していく。
a)日経マネー調査結果
まず、上記日経マネーの億り人に関する調査について詳しくみていこう。
2024年 億り人 607人/12,000人 (約5%)
参考:2022年 億り人 338人/13,500人 (約2.5%)
尚、億り人達成までの期間は、10年以上が7割(長期)とのことであった。
b)野村総合研究所の富裕層データ
次に、過去にも紹介した野村総研の2021年の「純金融資産保有についての情報」を再度掲載する。
〈2021年の純金融資産別世帯数〉
❐超富裕層(5億円以上) 9.0万世帯
❐富裕層(1億〜5億円) 139.5万世帯
❐準富裕層(5,000万〜1億円) 325.4万世帯
❐アッパーマス層(3,000万〜5,000万円) 726.3万世帯
❐マス層(3,000万円未満) 4,213.2万世帯
となっている。富裕層以上で149.5万世帯いることになる。尚、それぞれの区分での割合については、
〈2021年の純金融資産別割合〉
❐超富裕層 0.16%
❐富裕層 2.5%
❐準富裕層 6.0%
❐アッパーマス層 13.4%
❐マス層 77.8%
とのことで、1億円以上を保有している「世帯」は全体の約2.7%ということであった。
日経マネーの調査では、母数が13,500人と限られており、野村総研のような世帯での純金融資産保有割合ではないため、単純な比較は出来ないものの、1億円以上を保有する割合について、
🔹日経マネー 2.5%(2022年)
🔹野村総研 2.7% (2021年)
と、それほど大きな解離はない。
ということで、日経マネーの2024年調査結果である約5%が億り人ということ、そして2022年比で大幅増加しているということについても、全体論で語る場合においても、信憑性が高いと言えるのかもしれない。
直近の株高と円安による億り人の急増ということであると思うが、5%も億り人がいるのであれば、街中の色々なところで知らない間に出くわしているのだろう。一個人投資家としても、かなりの刺激になるものである。
②プチ アーリーリタイアと億り人
私のプチ アーリーリタイア企画では、海外赴任による本業収入の増加、家賃や水光熱費、一部学費などの会社負担による生活費支出の低減、自社株の投資や自宅貸し出しによる賃料収入などにより、子供が巣だったあととなる55歳時点で、金融資産8,000万円と東京の自宅(賃貸前提)の総資産を目指している。
日経マネーでいうところの億り人でなければ、野村総研の純金融資産での富裕層(ここでの億り人)でもないところを目指して走っている。
リタイアを決断する基準としても、億り人というのはキリもよく明確な基準と感じる方も多かろう。一方で、自身の現在の支出状況や、老後の支出、年金などの収入の見込みを把握せず、漠然と早退のために億り人を目指すというのは、リスクが大きいと感じる。
つまり早退を目指す方にとっても、その目標資産額は人それぞれなのである。
と、強がりにも似た力説を進めてきているが、正直、私としても一区切りともいえる億り人への憧れは大きいということも否めない。
早退の目標資産額ではないのであるが、野村総研でいうところの「富裕層」や「億り人」を達成できるほどの、運用、資産形成の加速を進めていきたいものである。引き続き、気を引き締めてこの山を登っていきたい。
▼Success is doing, not wishing.▼
本日もありがとうございました。