異端児リーマンの記録

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海外駐在4ヶ国目、駐在員継続によるプチ アーリーリタイアを夢見る40代中年奮闘記

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【早退関連102】FIREの認知度調査

お越しいただきありがとうございます。


本日は、FIREの認知度についての話題となります。


このブログでも度々登場しておりますFIREとは、 Financial Independence, Retire Earlyの略称で、経済的自立・自由と早期退職を意味する言葉です。


私の属する会社の同僚や、駐在先の他社の知人友人含めて、その言葉については殆どの方が理解している状況ですが、まだFIREを目指している方には会ったことがありません。もう少し具体的に言いますと、FI=経済的自立・自由を達成されているであろう方には何人も出会っているのですが、実際にRE=早期退職を目指されている方や実現した方には、まだ巡り会えておりません。

 

前回の記事で取り上げた、株式会社SBI新生銀行による「2023年会社員のお小遣い調査」の報告書の中に、FIREの認知度についての調査結果やその中身の詳細が解説されておりましたので、ここからはどれだけの人がFIREを知っているのか、またFIREへ向け取り組んでいるのかについてまとめていきたいと思います。

 

前回の記事↓「リタイア後のお小遣い事情」

hereticsalaryman.hatenablog.com

 

①FIREの認知度について

f:id:HereticSalaryman:20231016002009j:image

ここからは上述SBI新生銀行の「会社員のお小遣い調査」の中にあったFIREに関する調査結果についてまず紹介していく。

 

n数=約2,100 (20代~50代男女有識者

【FIREについての認知度】
a)男性会社員全体
FIREを知らない 35.1%
興味はあるがまだ行動していない 18.9%
名前は聞いたことがあるが内容は知らない 18.5%
内容まで知っているが興味がない 17.0%
興味があり活動も始めている 9.1%
現在既にFIRE状態にある 1.4%

 

b)女性会社員全体
FIREを知らない 42.4%
名前は聞いたことがあるが内容は知らない 22.1%
内容まで知っているが興味がない 15.2%
興味はあるがまだ行動していない 14.7%
興味があり活動も始めている 3.7%
現在既にFIRE状態にある 1.9%

 

男女ともFIREを知らないというのが最多であり、男性会社員の半数以上が、更に女性会社員では6割以上FIREを知らない、又はその内容を知らないという結果であった。FIREについては、以前より若者を中心に日本でもブームになっているというような記事やニュースも頻繁に取り上げられていたが、実際には一部の人達へ刺さっていただけであるということを改めて認識できる結果でもあった。

 

一方、この調査結果で意外だったのは、男性会社員の1割以上がFIREへ向けた取り組みを開始している、又は既にFIREしていると答えていることだ。実際に私の周りでは、(お一方、海外の現地採用社員に転身し、収入は下がっているが自由な時間を確保して趣味に没頭する、ある意味セミリタイア的な生活を実行されている士業の方以外で)FIREを目指しているという方に出会ったことがない状況下で、この1割以上というデータには驚きを隠せない。

 

私は割とオープンに、プチ アーリーリタイア企画(≒FIRE)について仲良くなった様々な方に話をしている。その話の中で、早期の退職を目指さないにしても、老後へ向けたライフプランニングの重要性や、具体策としてのライフプランシート運用の普及活動を周囲の友人達へ展開しているのであるが、実はFIREとはひっそりと目指すもので、決して他人に明かしてはならないと考えている人が意外と多いのかもしれない。

 

この調査結果について男女差で見てみると、FIRE自体は男性にその興味や行動が多い傾向にあると言えそうだ。ただFIREを実現した割合としては若干女性の比率が高いようでありこれまた驚きの内容であった。

 


②FIREの実施状況について


次に、同じ調査結果内のFIREの実施状況に関する結果について取り上げていく。

 

n数=約2,100 (20代~50代男女有識者
【FIREに必要と想定する貯蓄額】
c)男性会社員全体
1億円以上 21.1%
5,000万円~1億円 20.1%
2,000 万円~3,000万円 13.3%
500万円未満 11.9%
3,000万円~4,000万円 10.5%
4,000万円~5,000万円 8.6%
1,000万円~2,000万円 7.9%
500万円~1,000万円 6.5%

 

d)女性会社員全体
5,000万円~1億円 19.9%
500万円未満 17.5%
2,000 万円~3,000万円 15.0%
1億円以上 12.2%
1,000万円~2,000万円 11.0%
4,000万円~5,000万円 10.0%
3,000万円~4,000万円 8.5%
500万円~1,000万円 5.8%


【FIREのために経済的自立を達成すべき年齢】
e)男性会社員全体
50代 38.2%
40代 24.8%
60代 18.2% ※60代以上
30代 12.3%
20代 6.5%

 

f)女性会社員全体
50代 35.5%
40代 27.2%
60代 14.5% ※60代以上
30代 13.0%
20代 9.8%


FIREのための想定貯蓄額については、男性会社員では1億円以上が、女性会社員では5,000万円~1億円が最多であった。この結果では男性会社員に比べ女性会社員の方が想定貯蓄額がかなり低い傾向にあると言える。理由は様々だと思うが、今回の調査の有識者について、男性会社員は扶養する家族がいるケースが多く、女性会社員は単独であるケースが多いというようなことが影響しているのか、はたまた女性会社員は思いきりが良く想定貯蓄額は低くてもFIREを実現できると考えるのか、その真意は不明であるが男女での金額差が顕著に現れる結果となっていた。

もう一方の経済的自立の達成時期については、50代が最多と、こちらは私の想定とも狂いがあるわけではなく、且つ男女による差もあまりない結果である。

 

 

③最後に

 

今回、お小遣い事情を調べているなかで、偶発的にFIREの認知度や実施状況についての記事に触れることが出来たのであるが、意外にFIREに向けた取り組みをしている人が多かったこと、更に50代で1億円というのが男性会社員のFIREのための最多の想定結果であったことを認識することが出来る良い機会であった。

 

私自身、今後も特にプチ アーリーリタイア企画自体を秘密にして実現へ向け資産形成を進めていくつもりはなく、やはり仲良くなった方々にはリタイア後を意識したライフプランを考える重要性、そしてライフプランシート運用の有用性は引き続き広めていきたいと考えている。(決して強制するつもりもなく、これまでにライフプランを考えたことがなかったような方へのきっかけになれば!という想いだけで続けていく予定である。)

 

 

 

 

 

▼Success is doing, not wishing.▼
本日もありがとうございました。