異端児リーマンの記録

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海外駐在4ヶ国目、駐在員継続によるプチ アーリーリタイアを夢見る40代中年奮闘記

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【早退関連107】松竹梅の法則と資産形成

お越しいただきありがとうございます。


本日は、松竹梅の法則についてとなります。

この法則は、「3つの選択肢があるとき、人は真ん中を選びがち」という心理的な傾向を意味しております。

 

ここからは、まずこの松竹梅の法則そのものについて深掘りした上で、資産形成にどう影響していくものなのかという点を考えていきたいと思います。

 


①松竹梅の法則とは?


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前述の通り、松竹梅の法則とは、三段階の選択肢があるとき、多数の人は真ん中を選ぶという心理効果である。世界ではこれを、ゴルディロックス効果と呼んでいる。このゴルディロックスというのは、イギリスの童話、ゴルディロックスと三匹の熊という童話に出てくる主人公のことである。この主人公が、熊の住む家に入り、テーブルの上にあった熱すぎるスープ、温かいスープ、冷たすぎるスープの3つから、真ん中の選択肢にあたる(丁度良い)温かいスープを選んだというところからそう呼ばれるようになったとのことであった。

 

日本ではこれを松竹梅で表しているのであるが、現代の日本では序列的な意味合いとして、上から松→竹→梅と評されており、この法則では真ん中のグレードである竹がもっとも多く選ばれる選択肢だとされている。

 

少し脱線するが、元々日本でも松竹梅には序列が存在していなかったそうだ。いくつかの記事によると、江戸時代の寿司屋で、特上・上・並のメニュー設定としていた際、客が並を選びづらかったため、特上を松、上を竹、並を梅とメニューの呼び名を変えたことから、その序列が誕生することになったようである。

 

この松竹梅の法則は、販売促進やマーケティングの手法としても活用されている。商品やサービスを提供する際、3つの価格帯を用意し、最も売りたいものをその真ん中のグレードとして設定するという考え方である。


先の寿司屋の例で行くと、最も売りたいにぎりを「竹にぎり」とし、その上下に更に2つのラインナップを設定する。

松(特上)にぎり 6,000円
竹(上)にぎり  4,000円
梅(並)にぎり  3,000円

このメニューを見た多くの顧客は、

・松はちょっと高い。もしいまいちだった場合、ダメージも大きい。
                                   ↓
・逆に梅では店主や、まわりにもケチだと思われるかもしれない。
                                   ↓
・結果として、失敗しても損失が少なく、面子も保てる竹を選んでおこう。

というパターンにはまるというものだ。つまり、店側は、一番売りたいものを3つの選択肢の真ん中においておけば良いのである。

※その他、値段の設定方法などにも心理的傾向を活用した効果的な方法があるのであるが、ここでの紹介は割愛する。

 

この松竹梅の法則には、ちゃんと根拠となるデータも存在しているようで、それぞれを選択する割合は、

松=20%
竹=50%
梅=30%

という比率になるのだそうだ。

因みに、例えば選択肢が竹と梅の2つしかない場合は、

竹=30%
梅=70%

と安い方が選ばれがちのようである。

 

 

②資産形成上における松竹梅の法則の影響

 

松竹梅の法則という心理的傾向を理解した上で、実際に我々の日常生活における影響についても考えてみたい。
※かなりひねくれた考察になる点、ご容赦願う。

 

松竹梅の法則で学んだこと、それは店側が売りたいものが竹(真ん中の設定)であるということだ。つまり、なにかを選択するとき、どれにしようか?と悩んだ時点で、この店側の術中にはまっているのだ。そしてパンピーは「なんとなく」竹を選んでしまう。実は、この記事を書いている前日に居酒屋で飲んでいた際、〆ものとしてにぎり寿司を頼もうと思ったのであるが、私もしっかり中身も見ず「無難に」竹にぎりを選んでしまっていた。

 

居酒屋や寿司屋などの飲食店なら、金額的にも可愛い場合も多く、まだマシだと言えよう。ただ、これがマイホームを購入する際のオプション追加検討の場合となれば、その金額的インパクトはかなり大きい。

昔を思い返してみたが、私がマンションを購入した際にも、確かに不動産販売会社などからオプションで松竹梅の提案を受けていたものもあった。


松の超高額のオプションを見て憧れ、その後一番安価な梅を見るとかなり貧相なイメージを覚える。そこに価格帯もちょっとだけ背伸びする程度の絶妙な竹のグレードを見せられると、必要性の検討を放棄しホイホイと乗っかってしまいたくなるものだ。


当時は運良く、高額オプションは購入後に生活してみてからでも良いかと考え、「選択しない」という選択をしたのであるが、少額の複数のオプションは竹に相当するグレードをなにも考えずに選んでいたように記憶している。※選択肢が3つではない提案も多くあったが、こだわりがなかったものについては、どれも上下を外した間のものを選んでいた。

 

商品やサービスを購入する際に、このように見栄やなんとなくで真ん中のグレードを選ぶということは、不要な支出の増大にも繋がっていく。


もちろん、選択肢の中で本当に欲しかったものが真ん中のグレードであれば、店も消費者もWin-Winと言えよう。ただ自身のケースで見ても、真ん中を選びがちであり、その選択は必要度合いによるというよりは、なんとなく丁度良いであろう的な発想が多かったように思う。

この先の人生において何かを購入する際、選択肢が3つある場合は、この真ん中に込められた販売側の意図も理解し、本当に梅では自身の満足度を上げられないのか、そういう検討も時には必要なのかもしれない。


もちろん、知人や友人と一緒にいるときは、見栄や面子も大事であろう。ただそういう局面ではない1人や家族で選択できるような場合、本当に梅でも良いようなケースでは、赤の他人である店のスタッフへの見栄は不要であり、勇気をもってこれを選択できるように努めていきたい。

 

資産形成における支出の抑制という点からも、「なんとなく竹」という選択はできるだけ減らしていきたいものである。

 

 

 

 

 


▼Success is doing, not wishing.▼
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