異端児リーマンの記録

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海外駐在4ヶ国目、駐在員継続によるプチ アーリーリタイアを夢見る40代中年奮闘記

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【早退関連106】リタイア後の格安リゾートマンションへの移住という選択肢

お越しいただきありがとうございます。


本日は、リタイア後の温泉付き格安リゾートマンション暮らしの考察という話題となります。

 

最近YouTubeやネット上の記事でも、バブル時代までに建てられたリゾートマンションが、こぞって投げ売りされているというような話題を頻繁に目にします。


安いものだと10万円台からあり、2~300万円出せばそこそこ程度の良いマンションも購入できるそうです。そして、これらは天然温泉(大浴場)付きというものも多く、バブル期の豪華建築様式?もあいまって、一見ものすごく魅力的に映ったりもしています。

 

とあるYouTube番組でも、若いうちは持ち家ではなく賃貸で生活し、リタイア後に温泉付き格安リゾートマンションをキャッシュで一括購入し移住する形が、コスパ的に最も良いというようなことを言っておりました。
この番組の中では、都心部勤務、且つ子供を育てているタイミングでマイホーム(戸建てやマンション)を購入する場合、勤務地に近い都心の高価な立地に購入しなければならなかったり、やがて巣だっていくことになる子供たちの部屋もある、老後夫婦二人暮らしには大きすぎる3LDKや4LDKというような物件を選ばなければならなかったりと、無駄が大きくなりがちというような指摘もありました。
それならば、その時々の最適な場所に最適な広さの賃貸で生活しておき、老後になってから二人暮らしに適した間取りの温泉付き格安リゾートマンションを現金一括で購入するという形が、コスパ的にも満足度的にも良いというような考え方です。

 

私自身、リタイア後は両実家の近くの物価も安い程良い田舎 (都会へ繋がる電車が通っている沿線のローカル部)で、好きな趣味に打ち込みながら、親の面倒も程々に?見ていこうと考えておりますが、両実家の中間的な立地ではないにせよ、どちらへも車で通うことができる場所にある温泉付き格安リゾートマンションへの移住というのは選択肢となりうるのか検討してみたいと考えて、色々と調べ始めました。

 

ではここからは、リタイア後に格安リゾートマンションを購入して移住するというスタイルについて、メリット・デメリットを交えながら見ていきたいと思います。

 


①格安リゾートマンションの現状について

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a)格安リゾートマンションとは?
まず、ここでいう格安リゾートマンションとは、

▫️バブル期(ブーム)やそれ以前に建設された、内外装豪華な造りのマンション
▫️リゾートとの名の通り別荘用途で地方部に建設された区分所有型の温泉付きマンション
▫️ブームが去り、且つ建物も古くなったため格安で販売されているマンション
と主観的に定義している。

 

b)現時点での物件情報例(実家のある地方部)
以下、実家のある地方部から車でアクセスできる複数の物件情報を参考として列挙してみる。
※こちらは、世間的にも有名な軽井沢や伊豆などではなく、あくまで私の実家のある地方部の格安リゾートマンションの情報であり、若干知名度の低い物件情報であることをお含みおき願う。※金額表示は便宜上、丸めている。

 

例1 : 2K 約45m2 築33年 ※バブル物件
販売価格 390万円

 

例2 : 2K 約30m2 築49年
販売価格 160万円

 

例3: 2LDK 約60m2 築52年

販売価格 58万円 ※公開物件内最安値


c)維持費の参考例
初期費用である購入費が安くても、維持費が高すぎで結局お荷物となっているという話も良く耳にする。ここでは、いくつかの物件を例にとり、維持費の現状を見ていこう。
因みに、ここでの維持費とは、マンションの管理費、修繕積立費、固定資産税などを指している。

 

例1 : 2K 約45m2 築33年
管理費 16,000円/月
修繕費 14,000円/月
固定資産税 不明

 

例2 : 2K 約30m2 築49年
管理費 12,000円/月
修繕費 5,000円/月
固定資産税 不明 

 

例3 : 2LDK 約60m2 築52年
管理費 26,000円/月
修繕費 10,000円/月
固定資産税 不明 

 

上記物件の固定資産税は非開示であったが、別物件で築50年32m2のRCマンションで固定資産税14,000円/年、築49年38m2のSRCマンションでは21,000円/年と出ていた。

※固定資産税のうち、建物部分は経年劣化によりその評価額も年々下がっていくものとされているため、古いマンションの場合は固定資産税が安くなる傾向にある。

 

②プチ アーリーリタイア後のリゾートマンション暮らしの現実味

 

そもそも、私や伴侶の実家付近には温泉付きリゾートマンションが無いのであるが、車で2時間圏内であれば海辺の温泉付き格安リゾートマンションというものが林立しているエリアが存在している。

 

やがて子供たちが結婚し孫が出来た時に、祖父母となった我々が浜辺の温泉付きリゾートマンションに住んでいた場合、この「実家」は孫が寄りつきやすい、ある意味完璧な帰省先になるとも言えよう。

 

一方で、先に挙げたようなバブル時代までに竣工されたようなリゾートマンションが、私たちの孫が帰省して温泉や海水浴を楽しむ(例えば)今から20~30年先以降も、まだまだ長期的に住める状態で存続しているのであろうか?という疑問が出てくる。


今、既に築年数が30〜50年という物件であれば、私達の孫がリゾートを満喫出来うるタイミングでは築50~70年であり、よほどしっかりと管理修繕されている物件を除き、その多くは入居者もまばらとなり管理費や修繕積立費もろくに集められない自主管理のボロボロ物件となってしまっているかもしれない。

(ただ、誤解を生まないように申し上げると、今現在退職した人たちにとってみれば、現時点でのバブル期に建てられた程度の良い築30年程度の格安リゾートマンションは、死ぬまでではないにせよ、当面住んでいくに困らないであろう候補物件となり得るとも言えよう。)

 

と、ここまではバブル時代までにブーム的に建設された「格安」リゾートマンションのみの記述であったが、新しく程度の良いリゾートマンションの検討だって良いと思われるかもしれない。


私も、実際に両実家へ車で通える圏内における新築や築年数の比較的新しいリゾートマンションについても探してみたことがあるのだが、
・そもそも物件数がすこぶる少ない(ブーム後にはあまり建築されていない)
・価格が高い(リタイア後の生活としてはコスパがかなり悪い)
・立地が悪い(バブル時代にビーチフロントなどの場所は既に抑えられている)
という更なる不都合もあったため、早々に検討を断念している。


さて、結論についてであるが、温泉付き格安リゾートマンションへの移住は、私のリタイア後の選択肢とはなり得ないというものであった。車で片道2時間とはいえ毎週実家に通うようなケースでは、やはり負荷が大きすぎる。更に、リタイア後の趣味であるバイクや車の保管についても、ビーチフロントの当該格安リゾートマンションでは、海風によるサビの懸念も出てくる。

 

一方で、移住ではなく、あくまで別荘として1LDKなどの小さめで、管理費や固定資産税の安い温泉付き格安リゾートマンションの「一定時間」保有の可否については、引き続き考えてみたいとも感じている。


(ここでは購入を前提として記載しているが、その後の検討で、やはりこれはリスク資産と言えるため、一定期間の保有ならば賃貸で借りるという形が現時点での現実的な選択肢となっている。)

 

ポジティブポイント:
🔹天然温泉が将来両親の療養に使える・夫婦の憩いとなる
🔹目の前が海であれば魚釣りに挑戦できる
🔹移住先の地方部戸建てとの使い分けによる気分転換となる
🔹海水浴シーズンには親戚たちにも貸してあげられる

 

ネガティブポイント:
🟥初期費用がそれなりにかかる(購入費、リフォーム費)
🟥維持費もかかる(管理費、修繕積立費、固定資産税)
🟥売却したいタイミングで売れない可能性がある(売却まで維持費もかかる)
🟥そもそも賃貸物件やホテルの方が自由度が高い(リスク資産となる)


以上、色々と記載してきたが、リタイア後の生活の妄想や調査は本当に楽しいものでもある。

私のプチ アーリーリタイア企画では、55歳のFI達成見込み時期までまだ少し時間もあるので、今ここで何かしらの結論を出すところまでは考えていないが、これからも引き続き貪欲に色々な選択肢については考察していきたいと考えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

▼Success is doing, not wishing.▼
本日もありがとうございました。