異端児リーマンの記録

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海外駐在4ヶ国目、駐在員継続によるプチ アーリーリタイアを夢見る40代中年奮闘記

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【駐在関連38】海外赴任時の持ち家賃貸によるトラブル実例

お越しいただきありがとうございます。


本日は、海外赴任時に自宅(持ち家)を貸し出した結果、どういうトラブルに見舞われたのかという点についてのまとめとなります。

 

持ち家の賃貸は、資産形成面では確かに驚くほどの経済効果を生み出せるのですが、その反面大事なマイホームが他人によって傷つけられたり、汚されたりと大きな代償を払うケースも珍しくありません。

ここでは海外駐在期間中の持ち家の賃貸におけるメリット・デメリットをおさらいした上で、実際に異端児リーマンが直面した「問題点」について紹介していきたいと思います。

 

 

①自宅を賃貸に出すメリット・デメリット

以下、これまでにも記載したことがあるが、持ち家を賃貸に出す場合のメリットとデメリットを羅列していく。

 

a)賃貸に出すメリット
❐賃料収入が入る
❐人が住むことで空気が循環し空き家特有の傷みやカビなどを防げる

 

b)賃貸に出すデメリット
❐汚れや傷がつけられてしまう(ボロくなり愛着が薄れてしまう)
❐駐在先に持っていかない荷物の保管場所が必要となる(実家へ送付、またはコンテナへの預け入れ)

❏一時帰国などの際のベース基地が実家、ホテルとなってしまう

❏確定申告が必要

❏帰任時のセキュリティ対策(複製できる鍵の場合は交換など)

↓以前の記事「海外駐在中の持ち家の取り扱い」
https://hereticsalaryman.hatenablog.com/entry/2020/08/31/192245

 

 

②実際に賃貸に出した結果の考察(トラブルの実例)


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初海外駐在以降これまでに3組に賃貸したのであるが、実に様々なトラブル?に出くわした。以下それぞれについて詳しく紹介していく。

 

a)壁の穴1 ※1組目
壁面に1つ直径10cmほどの穴が空いていた。

 

b)無許可でのペット飼育 ※1組目
ペット不可で募集していたにも関わらず、退去して暫くしてから近所の方より「そういえば前の入居者さんの時、猫ちゃんがいましたよ。」という衝撃的な話を受ける。ただし目立った実害はなし。

 

c)壁の穴2 ※3組目
玄関脇の壁面に大きな穴が空いていた。何かをぶつけたという説明ではあったが、その大きさに驚く。

 

d)バスルームタイルの破損 ※3組目
何かを落としたのか、浴室の床のタイルが破損。退去時にダメージ確認していた不動産管理会社が見落としていた項目でもあったが、後日に話をしたところ少額ではあったが金銭賠償となった。

 

e)ハウスクリーニングでは落ちない数々のシミ汚れ ※3組目
兎に角退去時かなり汚れていたのであるが、浴槽やキッチン、トイレなどで、業者によるハウスクリーニング後も取れていない汚れが目立っていた。
(別途再入居後に薬剤などを購入し、症状緩和?に努める予定。)

 

入居者起因のダメージについては、原則入居者側が原状回復義務を負っているため、敷金から引去って補償(金銭賠償)してもらう形が一般的である。ただ、これまで実際に海外から帰任して久しぶりにマイホームに入居した際には、その変わり果てた姿に本当に驚きそしてショックを受けたものである。不思議なくらいマイホームへの愛着も薄れてしまうものである。

 

他人に貸し出し賃料収入を得ているので、これらは当然負うべきリスクなのであるが、本当に「入居者の当たり外れ」は激しい。実際に3組中、きれいに使っていただけたのは1組のみであった。


このような状況下、実は異端児リーマンも今回3組目の入居者との定期借家契約の期間満了による退去以降は、新規賃貸募集をせず、空き家のまま保持することにしている。

 

私個人の感覚として、家はマイホームであると共に海外駐在員としては投資物件としての意味合いも強く、売却はしないにしても再度賃貸に出して運用することを当然と考えていたのであるが、思いの外、伴侶が退去後のダメージにショックを受け、今回の賃貸再募集に難色を示す形となった。

 

今回の賃貸断念の決断は、教育費が想定以上に増大している中、持ち家という名の資産を寝かせることになるため、資産形成面では非常にダメージが大きい。実際にプチ アーリーリタイア企画のライフプランシート上も後約一年分ほどの賃貸収入は折込済であったため、再度ライフプランシート更新が必要となった。

 

ただ、実際にそのマイホームで将来的に(私より遥かに)長時間生活することになる伴侶からの願いでもあり、コスパや損得勘定以外の家庭平和という尺度にて、暫く空き家で保持することとした。
確かにそれほど今回の3組目の入居者は酷かった。

 

プチ アーリーリタイアは(夫婦で)より幸せになるための選択肢の一つであり、その前にマイホーム賃貸是非で躓いていては元も子もない。ということもあり伴侶の幸せのためそちらを優先する形としている。

 

海外駐在などを機に、またいずれ自身(や家族)が戻ってくる前提で他人へマイホームを貸す事を検討している場合は、ハズレの入居者に当たってしまうリスクを事前に(家族で)話し合うことをお勧めしたい。

実体験に基づくのであるが、自身の価値観における常識外の使い方をされてしまう可能性について、ある程度覚悟・理解しておかねば、戻った際に家族全員が想定外に辛い思いをしてしまうという事も少なくないからだ。

 

マイホームも、壊されたものは入居者の敷金で直せばよい!使っていたら汚れるものだよ!と家族で割り切ることができるのであれば、海外赴任期間中の持ち家の賃貸は実に有効的な資産運用である。


一方で、経済価値以外の価値観としてマイホームに特別な思い入れがある場合などは、海外赴任期間中に家賃収入を得る機会を犠牲にしても空き家で保持する形が妥当なのかもしれない。

 

 

 

 

 

▼Success is doing, not wishing.▼
本日もありがとうございました。