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本日は、クレジットカードについての話題となります。
これまでにネット上でクレジットカードのリボ払いによる家計破綻や、クレジットカード払いを多用した衝動買いなどによる返済不能(債務不履行、履行遅滞)、家計圧迫というような記事を目にした方も多いのではないでしょうか?
便利でついつい使いすぎてしまうというような、時に浪費の代名詞と評されることもあるクレジットカードですが、勿論優れている部分も多々あります。
プチ アーリーリタイアを企画し、FI (Financial Independence=経済的自立・自由)のための資産形成を進めている異端児リーマンも、クレジットカードは「時に善」と捉えており、適材適所でクレジットカードと現金を併用し、ほどほどにポイント(航空会社のマイレージ)を貯めていくスタイルを続けております。そして、貯まったポイントを旅行の際の特典航空券や一時帰国時のフライトでのビジネスクラスへのアップグレードに活用して、ほどほどに特典を満喫しております。
ここでは、クレジットカード活用の(海外生活における)メリット・デメリット、そして私自身が考えるアーリーリタイアを目指す上でのクレジットカードとの付き合い方について見ていきたいと思います。
①クレジットカード生活のメリット・デメリット
以下に、一般的に言われているクレジットカード生活のメリットとデメリットを書き出してみる。
メリット
❐ポイントが貯まる(マイレージが貯まる)
❐カード一枚で支払いできるため便利(小銭や紙幣の持ち運びが不要、又は最低限で良い)
❐翌月返済やリボ払い、ボーナス払いなど返済方式が選択できる
❐利用明細(Web)により、家計簿データがなくても使用分の支出を確認できる
❐「ある部分で」安全(特に海外では多額の現金を持ち歩くべきではないので重宝、また紛失盗難時の差し止めなど被害最小化も場合によっては可能)
❐旅行傷害等の保険に自動加入される(但しクレジットカードの種類などによる)
❐キャッシングができる(手数料はかかるが海外の両替所などで必要以上にぼったくられる心配もない≒明朗会計)
❐ステータスを感じることができる(プラチナ・ブラックカードなど)※個人差あり
デメリット
❏残高把握が手間(現金のように残金がすぐにはわからない)
❏浪費・衝動買いを止める手立てがない(現金なら無いから買えないという制限があるがクレジットカードは限度額までは際限なく使用できる)
❏リボ払いは金利が高い
❏年会費がかかるケースもある(クレジットカードによる)
❏スキミング等の犯罪に巻き込まれるリスク(現金は保有金額までのリスクに限定されるが、クレジットカードは限度額までのリスク)
❏家計管理がやや煩雑になる(事後の引き落としのためリアルタイム反映するとデータとキャッシュ残高が合致しない)
上記では、メリット部分とデメリット部分が重複している部分もあるが、ざっと思いつくだけでも、実に様々なポイント挙げることができる。
一方、色々な記事でも紹介されているクレジットカードのメリット・デメリット考察では、細かな点は省かれ、単に:
ポイント獲得(メリット) VS 浪費(デメリット)
に集約されているケースも多い。
②アーリーリタイアとクレジットカードの相性
メリットとデメリットを色々と挙げたが、個人的な感覚として、クレジットカードと上手に付き合える人にとっては、圧倒的にメリットが勝っていると感じている。
例えば、金融リテラシー(マネーリテラシー)が高い人の中には、現金生活では得ることのできない「経済的メリット」がクレジットカードにはあるということを理解し、これを善として積極的且つ最大限に活用している人も多いであろう。
ただ、この点も人それぞれであり、逆に家計管理が苦手であるとか浪費家の人にとっては、衝動買いやダラダラ使いが可能となるクレジットカードは悪でしかないというのも理解できる。
このようにある意味で善悪2つの顔を持つクレジットカードにおいて、定年より少し前に早退するプチ アーリーリタイアを目指している異端児リーマンはどう付き合っているのか?という点についてであるが、こちらは既に記載した通り、最大限クレジットカードを活用する形までには及ばないが、ほどほどにクレジットカードと現金払いを併用した生活を続けている。
具体的に言うと、変動費の内、日々の食費や日用品費などについては伴侶に対して現金支給を続けているが、単発で計画している旅行代金や経費精算で戻ってくる出張費用、更に件数がそれほどない教育費の支払いなどでは積極的にクレジットカードを活用している。
その昔、食費や日用品含めて出来るだけクレジットカードで支払い、最大限マイル積算に努めていたこともあったが、(当時)請求書が紙ベースで届いてから使い過ぎていた事を認識したりと、支出の固定化が全くできずに、「今時点でいくら使っているのか全くわからない」という時代が長らく続いていた。
このように、普段の食料品購入や外食、喫茶など支払い頻度が高い支出は、(Webで確認できるようになったとはいえ) クレジットカードで使用実績の明細確認を都度しながらやりくりするのは大変なため、シンプルに残高を把握できる現金生活の対象へと変更している。
一方で、現在でも大物単発出費や月1の支払いなどでは、積極的にクレジットカード(私の場合はANAスーパーフライヤーズゴールドカード)を活用しポイント、もといマイレージをコツコツと貯めている。
現金対象
・食費、外食費
・日用品費
・小遣い
クレジットカード対象
・旅行費
・出張旅費
・教育費・習い事費(クレジットカード払いが選択可能な場合)
・水光熱費 ※海外駐在期間中は不要
・通信費 ※海外駐在期間中は不要
↓以前の記事「ANAスーパーフライヤーズ家族カードの威力」
hereticsalaryman.hatenablog.com
特異なケースではあるが、海外駐在をしていると、出張旅費などを日本のクレジットカードで決済し、会社からは現地通貨で精算分を受け取るケースも少なくない。この場合、為替レートで若干損をすることもある。また、出張が続いた場合などは、日本円の引き落とし銀行口座の残金が減っていき、現地通貨が莫大な残高になったりということも珍しくない。(年2回現地給与支給額を設定できるため、そこで調整している。)
ただ、それら管理が煩雑となる面があってもおつりがくるほど、クレジットカードのポイント(マイレージ)効果は異端児リーマン家では大きい。実際にまちまちではあるが通常のフライトによるマイレージ積算に加えて、年間100〜400万円のクレジットカード決済によるポイントを加算してきており、様々に活用している。
人によってメリットと感じるポイント、リスクと感じるポイントはまちまちであり、上記はあくまで異端児リーマンのクレジットカードとの付き合い方(=無理なくできる部分でクレジットカードを活用し、マイレージを積算していく形)の紹介であり、万人に共通するものではない点、ご理解願いたい。
とはいえ、この記事に触れていただいた方の中で、これまでにクレジットカード活用生活を考えてみたことがなかった方がいるのであれば、ポイントという更なるお得を獲得するための上手なクレジットカードとの付き合い方について考えてみてはどうか?と提言したい。
▼Success is doing, not wishing.▼
本日もありがとうございました。