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本日は、ライフステージの変わり目毎に実施するべき生命保険の見直しについての話題となります。
生命保険文化センターの令和元年度の生活保障に関する調査によると、18歳~69歳の日本人の約82%が生命保険に加入しているとの事です。
ただ、一言で生命保険と言っても、家族構成や年齢、収入状況などにより必要な補償の内容は変わってくるでしょうし、どんな内容の保険に加入するのかも、単純な正解があるわけではなく、個々人の考え方にも左右されるものだと思います。
ここからはまず、生命保険の意味合いと重要性について触れ、その上でこの生命保険内容の見直しの必要性、更には私自身の生命保険加入状況と今後の見直し予定について触れていきたいと思います。
① 生命保険の意味合いと重要性
生命保険にはその補償内容によりいくつもの種類がある。代表的なものを挙げると、以下のようなものがある。
❐医療保険:けがや病気で入院したり手術したりする際に支払われる保険。
❐死亡保険:被保険者が死亡したり高度障害状態などに陥った場合に残された家族などに支払われる保険。
❐学資保険:子の教育資金の為の貯蓄型の保険。(途中で契約者が死亡した場合には以降の保険料支払いが免除となる。)
❐養老保険:保険期間が終了したところで満期保険金が支払われる保険。(保険期間中に契約者が死亡した場合には死亡保険金が支払われる。)
❐就業不能保険:長期にわたり働くことが出来なくなった際に月々の収入の代わりに支払われる保険。
等々 ※それぞれの保険は、取り扱う会社によってその条件や補償範囲が違う。
生命保険の意味合いは、人生における「万が一に金銭的に備えるため」である。つまりその生命保険自体の重要性や備える金額についても、置かれている状況や経済状況により大きく変わるものである。
そもそも金銭的な備えである点から、資産的に余裕がある人の中には、生命保険による備え自体が不要と考える方もいるであろう。
また、仮に独身であれば、自身のためになるような医療保険や就業不能保険は必要となるケースもあるが、学資保険などは当然不要であり、更に死亡保険も残される家族がいなければ、不要または葬式費用程度で良いと言えよう。
一方で、家族(配偶者や子供)がいる場合で、余りある資産を保有できていないようなケースでは、生命保険は大きな安心へとつながっていく重要な備えとなる。
少し話が逸れるが、生命保険は所得税や住民税の控除が可能となり(更に一部相続税負担を軽減できる場合もあり)、資産的に十二分に余裕のある富裕層の方々の中でも、税負担の軽減メリットもある点から生命保険に加入しているようなケースもあるとの事であった。
先のアンケートデータで、生命保険の加入割合が約82%という点に触れたが、逆の言い方をすると残りの約18%は何らかの理由で非加入という状況である。この中には、生命保険自体が不要である方や、そもそも生命保険に否定的な考えの方も勿論一部いるのだと思われるが、その多くは金銭的に保険料の支払いが困難な方々なのかもしれない。
② 生命保険の見直しの必要性
次に、生命保険のライフステージ毎での見直しの必要性についても見ていきたい。
人生にはいくつかのステージがあり、自身がそのステージのどこにいるのかという点で必要となる「万が一への金銭的な備え」も変わってくるものである。つまり、このライフステージの変わり目のタイミングで生命保険の加入内容について見直すことも重要となってくる。
ライフステージの変わり目の例:
❐社会人となった時
❐結婚した時
❐子供ができた時
❐子供が巣立った時
❐リタイアした時
❐配偶者と離別した時
等々
この見直しには、生命保険を追加していくだけでなく、不要となった保険の解約や最小化なども含まれる。
あくまで私の理解による参考例であるが、
・社会人となった時に医療保険に加入
・結婚した時に死亡保険に加入+配偶者の医療保険を追加(又は統合)
・子供ができた時に死亡保険の追加+学資保険に加入 (+就業不能保険に加入)
・子供が巣立った時に死亡保険の一部解約=ダウンサイジング
・リタイアした時に(就業不能保険の解約)
・配偶者と離別した時に死亡保険の一部解約・配偶者の医療保険の解約
等がライフステージ毎に検討される内容と考えている。
実際に私の周りでも、ライフステージの変わり目などで生命保険の加入や追加については積極的に検討している方が多いと感じるが、もう一方の解約やダウンサイジングについては気付かず継続している方や、面倒だからと放置してしまっているという方も意外に多い。その場合はある意味、本来不要であったり過大な補償内容への保険料を支払っているという「ムダ」が発生している状態ともいえる。
③ 私の現時点での生命保険加入状況と今後の見直し予定
では最後に、私の現時点での生命保険の加入状況と、今後どういうステージで見直しをしているのかという点について紹介していきたい。
現時点で加入している生命保険:
a) 医療保険(本人・伴侶のみ)
b) 死亡保険(本人死亡時のみ、一時金)
c) 死亡保険(本人死亡時のみ、月額支給)
d) 養老保険
月額保険料:約25,000円
社会人になりa)医療保険に加入、その後結婚した際にb)とc)の死亡保険とd)養老保険を追加した形であるが、子供が出来てからも学資保険には加入しておらず、自身で毎月、積み立てをしている状況である。(子供毎の口座を作成し、そちらへ中学卒業まで定額で積立てる形としており、お年玉やお祝いなども全てそちらへ入れていくようにしている。)
私自身の生命保険の見直し対象となる次のライフステージの変わり目は、リタイア時(早退実現時)と考えているのであるが、そこでb)とc)の死亡保険の解約、d)養老保険の保険料払い込み終了手続きをする予定であり、恐らく以降の月額保険料は数千円レベルに抑えられることになるはずである。
あくまで私個人の価値観ではあるが、生命保険は最低限の備えとし、万が一の際には資産から捻出するというスタンスは今後も崩さないであろう。
今後も私自身が考える「最適な生命保険との付き合い方」での運用を続けていきたい。
▼Success is doing, not wishing.▼
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