明けましておめでとうございます。2024年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
(こちら、新年1発目の投稿となります。)
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本日は、宝くじについての話題となります。宝くじというと一攫千金の夢を買うという意味合いで、幅広い世代や層の方々に親しまれております。私も日本で生活していた時には、たまに30枚(9,000円分)購入し、家族で「ああだこうだ」言いながら抽選日を楽しみにしていたものです。因みに、私もご多分に漏れず、300円と3,000円以外の当選はしたことがありません。
一方で、宝くじはその還元率の低さや当選率の低さから、購入に否定的な立場の方も多くいらっしゃいます。今回「宝くじは愚者の税金」という非常に興味深いインターネット記事に出会いましたので、こちら内容の紹介と考察をしていきたいと思います。
①宝くじの仕組みについて
宝くじは、広く大衆より掛け金を集め、そこから経費や地方自治体の財源として活用する一定割合を引き去った上で、その残りを当選金として再配分するものである。以下に、幾つかの特徴をまとめていく。
※以下の引用元: 宝くじ公式サイト他
a)還元率
意外と知らない方も多いのかもしれないが、宝くじの還元率(掛け金のうち購入者に戻ってくる金額割合)は、約47%と半分を割り込むほどの低いものである。つまり、例えば10,000円かけても、約5,300円が経費、公共事業や社会保障費などの名目であらかじめ引かれてしまい、残った約4,700円しか当選金の原資にならない仕組みなのである。※実際は1枚300円であり、上記10,000円は分かりやすい例として使用している点ご了承願う。
b)当選率
年末ジャンボ宝くじ(2016年)の例として、一等の当選確率が出ていたのであるが、こちらはなんと2,000万分の1とのことである。前後賞もあるため、高額当選割合という括りで見ても約667万分の1とのことであった。
c)売上金の活用方法
宝くじは、前述のようにその売上金の一定割合が収益金として発売元の都道府県や政令指定都市などに納付され、公共事業費などに割り振られている。
46.9% 当選金(還元分)
36.7% 公共事業費等として活用
15.1% 印刷・販売経費
1.3% 社会貢献広報費
宝くじの売上金額の約37%が、ある意味税金と同じように地方自治体の財源(公共事業費等向け)として活用されている。
より具体的な活用方法として、
という記述が出ていた。
②宝くじは愚者の税金という指摘について
では次に「宝くじは愚者の税金」である!という指摘について見ていこう。
先ほど記載したとおり、宝くじは大きく分けて以下の性質があると言える。
- 還元率が著しく低い
- 当選金設定が高額なため当選確率も著しく低い
- 売上の一定割合が地方自治体の財源として活用されている
これらの点から、宝くじは、
愚者 = 「還元率や当選率が低いものを購入すること」
の
税金 = 「約37%が地方自治体の財源として役立てられること」
と揶揄されているようである。
更にインターネットの記事では、
🟥当選確率が高いと言われている売場に、寒い中わざわざ年末ジャンボ宝くじを買うための長蛇の列が出来ているのを見ると、悲しい気持ちになる。
🟥投資などの金融商品や、競馬やカジノなどよりはるかに還元率が低い宝くじを、お金の知識のない人たちがなぜこぞって買うのか。
🟥宝くじの高額当選が魅力的に映るのは一般庶民であり、その庶民から50%以上も抜く仕組みである。(富裕層の人にはそもそも魅力的とは映らない。)
🟥経済合理性の観点から明らかに魅力がない。
など多くの辛辣な指摘事項も挙げられていた。確かにこの低還元率を理解しないまま、なけなしの資金で宝くじを購入しているようなケースなどがテレビでも取り上げられていたりするが、それを見た人によっては「知らないままに搾取されている」と感じ、憐れに映ってしまうのかもしれない。
③最後に
ここまでは、宝くじというものを少しシビアな目線で見てきた。ここからは宝くじを買うこと自体は本当に「愚行」なのであろうか?という点を冷静に考えてみたい。
私自身、還元率が低いことを理解しながらも、何度も宝くじを購入していたのであるが、あくまで趣味の領域ではあるが良い点だと感じられる部分も多分にあると思っている。
宝くじの利点:
🔹娯楽の一つとして、ワクワク感、楽しみを感じられる。(夢を買う)
🔹庶民にとっては憧れの富裕層への一発逆転の機会ともなる。
🔹競馬、競艇、オートレースなどに比べて手間暇がかからない。(気軽に始められる。)
🔹当選した場合の使途協議など家族の話題が増える。(一瞬ではあるが、家族で盛り上がれる。)
🔹少額から直接的に社会貢献している気分も味わえる。
一方で、愚者の税金という指摘事項にも出てきたように、宝くじの仕組みを知らないままに、カツカツの生活費を更に犠牲にして、夢を買うと言いながら中毒的に大金を浪費し、結果食べていけない状況に陥るなど宝くじに苦しめられる点については、自己責任と言いながらも些かの懸念も感じている。
※販売側が十分に還元率などの情報を出さないがために、何も知らない低所得者からこっそりと搾取する形とも映ってしまいかねないとも感じている。
ただ、たとえ国民年金のみで厳しい生活をおくっているような方であっても、仕組みを理解した上で尚、生活を切り詰めて余裕資金を捻出し、宝くじという名の一攫千金の夢を購入するというのは、立派な趣味だと思うし、他人にとやかく言われる筋合いもなかろう。
結論、宝くじはそれぞれの常識の範囲内で楽しむ分には、立派な趣味であり、誇れる社会貢献であると捉えている一人であるし、将来の本帰国後には、また少額ずつではあるが宝くじという夢を家族と共有していきたいとも考えている。
▼Success is doing, not wishing.▼
本日もありがとうございました。