異端児リーマンの記録

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海外駐在4ヶ国目、駐在員継続によるプチ アーリーリタイアを夢見る40代中年奮闘記

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【早退関連97】幸福度ランキングについて

お越しいただきありがとうございます。


本日は、世界幸福度ランキングについての話題となります。


世界幸福度ランキングとは、毎年国連が発表しているもので、世界各国の約1,000人にその国での生活の幸福度をスコアリングしてもらったものを過去3年分で平均化して国毎のランキングを決める仕組みとなっているものだそうです。


ここでは、このランキングの2023年最新結果を紹介した上で、日本の幸福度について考えていきたいと思います。

 


①世界幸福度ランキング調査結果について

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<World Happiness Report 2023>

※(実際のスコア)

 

1位 フィンランド(7.804)
2位 デンマーク(7.586)
3位 アイスランド(7.530)
4位 イスラエル(7.473)
5位 オランダ(7.403)
6位 スウェーデン(7.395)
7位 ノルウェー(7.315)
8位 スイス(7.240)
9位 ルクセンブルク(7.228)
10位 ニュージーランド(7.123)
11位 オーストリア(7.097)
12位 オーストラリア(7.095)
13位 カナダ(6.961)
14位 アイルランド(6.911
15位 アメリカ(6.894)

 

25位 シンガポール(6.587)
27位 台湾(6.535)
47位 日本(6.129)
55位 マレーシア(6.012)
57位 韓国(5.951)
60位 タイ(5.843)
64位 中国(5.818)
65位 ベトナム(5.763)
76位 フィリピン(5.523)
82位 香港(5.308)
84位 インドネシア(5.277)
89位 ラオス(5.111)
115位 カンボジア(4.393)
117位 ミャンマー(4.372)
126位 インド(4.036)

 

15位以降は目についたアジアやその他の主要国を抜粋する形としている。まずこの結果を見て感じることは、上位は北欧、ヨーロッパ諸国とオセアニアが占めているという点であろう。そして15位以内にアジアの国がひとつも出てこない

 

勿論、幸福度は官能評価である側面も強く、このランキング自体が客観的とは言えないかもしれないが、この順位を見て日本人である私も納得できる部分も多い。

 

1位のフィンランドは、福祉国家として世界に認知されているように、その手厚い国の制度が有名な国である。因みに6年連続の不動の1位とのことであった。


東南アジア最高位は、25位のシンガポールである。小さな国であるが、国による厳しいルール運用のもと、治安、環境とも本当に申し分ない国と言える。

国による情報統制が厳しく、日常生活においても言論や行動の自由が制限される中国は、64位と意外と高いという感覚である。国民はそれほど不幸だとは思っていないようである。

2021年のクーデターによって、国軍が大多数の民主派の国民を押さえつけて国が混乱しているミャンマーは117位と東南アジアでは最下位となっている。

 

因みに発表されているランキング内の最下位は137位のアフガニスタンでスコアは(1.859)であった。

 


②日本の幸福度について

 

ここからは日本の幸福度結果について見ていきたい。


2023年の日本の幸福度ランキングは47位となっている。アジアではシンガポール、台湾に次ぐ3番目である。因みに2022年は54位とのことで少しだがランクを伸ばす形となっている。この日本における2022年と2023年での変化点について、インターネットの情報によると、生活満足度の内、社会的支援人生評価主観満足度のスコアは向上が顕著とのことであった。これは、ロシアによるウクライナ進攻や戦争、ミャンマーでのクーデターや内紛が連日報道され、日本は平和だ!とより実感している人が多いという結果の現れなのかもしれない。

 

一方で、なぜ日本はランキング上位に入ってこないのか?(=生活面における自国肯定感が低いのか?)という点についてであるが、今私が漠然と感じている(将来の)日本での生活における不安や不満を纏めてみると、


🔸30年上がらない平均給料と減り続ける手取り収入による購買意欲の低下
🔸長期間のデフレによる閉塞感
🔸少子高齢化と人口減少
🔸効果的な対策が打てず増え続ける国の負債
🔸若い世代が高齢者を支えるという無理がある年金制度


など、ぱっと思い付くだけでも色々と出てくるものである。

 

ただ、海外駐在を長く続けている異端児リーマンが、外から日本での生活の満足度を改めて見つめ直してみると、実感として良い部分も多々挙げることが出来る。例えば、


🔹(途上国比較で且つ突発的な事件を除き)圧倒的な治安の良さ
🔹整備された交通網
🔹飲める水道水
🔹クリーンな大気
🔹安定した電力や通信環境
🔹円安による物価の割安感
🔹食品の安全性
🔹(国民年金より)圧倒的に手厚い生活保護制度


など、特に東南アジアの途上国にいるとありがたいと感じる項目についても日本は既に当たり前のように整っていると言えよう。

 

おそらくこの先も当該ランキングでは、上記の不安や不満が短期的に急激に変化することもなく、良い部分が悪化することも考えにくいため、日本は「そこそこ満足でそこそこ不満」という現在の立ち位置が(少なくともスコアとして)続くのだろう。


このような状況下、少なくとも個人としての生活の満足度を少しでも高めるために、(=資金面での生活の満足度低下を抑えるべく)プチ アーリーリタイア実現へ向けた資産形成の計画を進めていかねばならない。

 

 

 

 

 

 

▼Success is doing, not wishing.▼
本日もありがとうございました。