異端児リーマンの記録

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海外駐在4ヶ国目、駐在員継続によるプチ アーリーリタイアを夢見る40代中年奮闘記

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【早退関連68】アーリーリタイアはスタートか?ゴールか?

お越しいただきありがとうございます。

 

本日は、アーリーリタイアを目指している人にとって、その実現はスタートなのかゴールなのかという話題についてとなります。

 

スタートというのは、早退後そこから第二の人生を始めるという意味から来ており、一方のゴールというのは、そこで労働を卒業するという意味合いから来ているケースが多いかと思います。

 

インターネット上でもアーリーリタイアはゴールではなくスタートと捉えるべきというような内容をよく目にします。理由は、リタイア自体をゴールとしてしまうと、そこで燃え尽きてしまい、リタイア後の生活に支障をきたす、又は楽しめないからというもののようです。

確かにそれが理想であることに異論を唱える人は少ないでしょう。

 

一方で、世の中にはアーリーリタイアをスタートと捉えられない人や、スタートと捉える余裕がない人(=アーリーリタイアはゴールであるという人)が一定数いるとも感じております。


ここでは、どういう人がアーリーリタイアをゴールと捉えているのか、またその捉え方によりどういう違いがあるのかという点を考察していきたいと思います。

 


①アーリーリタイアがゴールという人

 

結論から記載すると、現在の仕事や会社が嫌で仕方ない、辛過ぎると言うような人は、アーリーリタイアがゴールとなるケースが多いと感じる。

 

(アーリー)リタイアには、その後生きていくための年金、資産や不労所得の形成が必要であり、個人的な見解として、これをスタートと考える人とゴールと考える人では、特にこの資産や不労所得の目標設定自体に違いがでてくるケースが多いと理解している。

 

例えば、第二の人生をある程度の資金を投入して楽しみたい人は、その分資産や不労所得の目標額が大きくなる(最低限の生活費+娯楽費)。

一方で、アーリーリタイアをゴールとする場合は、抜け出すための達成時期こそがターゲットであり、その後の生活費を極力絞った形での最低限の金融資産や不労所得の形成が前提となるケース(最低限の生活費のみ)が多かろう。

 

サラリーマンのみならず多くの社会人は、色々な形で組織や個人、また労働環境からのストレスを受けるのであるが、激務や強烈なストレスにより心や身体が今にも潰れそうな状況に追い込まれているような方も少なくない。


本当に現状が辛い人は、第二の人生を楽しむためではなく、自分自身やその人生を潰さないためのアーリーリタイアが必要になることもある。そんな人々に、早退後の新たなスタートや十分な娯楽費設定について考える余裕は当然ない。

(ダメージが軽度の場合や気力がまだある人は転職したりセミリタイアに切り替えたりという選択肢もあるが、ここでは記述を割愛している。)

 

程度の差はあるが、アーリーリタイアのブログでは、会社や組織で疲弊したり、精神的に追い込まれて苦しんでいるようなケースが多く、最低限の生活資金を確保し、一刻も早くリタイアを実現したいという内容が多い印象だ。

 

つまり、アーリーリタイアを目指すに至るまでにはいくつかのモードがあり、自分の命や心、身体を守るためのアーリーリタイアの場合は、それ自身がゴールであっても良いと考えている。実際にリタイアし、心と身体の充電が完了してから、その環境下で可能なやりたいことを見つけて、時間差でスタートをきればよいのである。

 

潰れてしまってからでは取り返しがつかない。

 

 

②異端児リーマンのアーリーリタイア感


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異端児リーマンのプチ アーリーリタイア企画は、現在までのところ、今すぐ仕事を辞めたいというような切迫感はなく、海外での業務も楽しめているため、より人生を楽しむためのものと位置づけている。

つまり、アーリーリタイア自体はその先の人生でやりたいことを実現するためのツール(手段)であり通過点だと考えている。上記で言うところのスタートというのが近い。

 

たまたま幸運なことに、現在まで仕事や会社で心が折られたり潰されたりするほどの「甚大な」苦難に遭遇しなかっただけで、この先どうなるかはわからない。(多少の理不尽や辛い部分は勿論、日常茶飯事である。)

 

先ほど、アーリーリタイアを目指す背景や特徴にも色んなモードがあると記載したが、ぱっと思いつくだけでも、

・第二の人生を楽しむためのアーリーリタイア
・辛い環境から脱却し自分を守るためのアーリーリタイア
・将来いつ来るかわからない苦難やトラブルに備えたアーリーリタイア(FIの達成を目差している段階)

などが挙げられる。

※アーリーリタイア自体の種類は以前、FIREの4種類として紹介したことがある。

↓以前の記事「FIREの4種類」

hereticsalaryman.hatenablog.com


今すでに壊れそうな状況に追い込まれている人は、迷わず最短のゴールとしてのアーリーリタイアを目指すべきであるし、すでに第二の人生としてやりたいことがある人はそのコストも含めたスタートとしてのアーリーリタイアを用意周到に目指せば良い。

 

一方、仕事や会社に、特に大きな不満もなく、更に今時点でアーリーリタイアして第二の人生を先取りで楽しみたいとまでは考えていない人でも、いつ訪れるかわからない環境変化に備えて、早い段階からライフプラン(生活設計)を練り、Financial Independence(=経済的自立・自由)だけは達成できるよう準備しておくべきだと考える。


50代後半になってから突然、環境が変わってしまい心を病んだり、大病したり、第二の人生の夢ができたりしても、それまでに一切の準備がない状況では、アーリーリタイアの実現は困難となるケースが多い。

 

毎度繰り返しとなるが、いつ来るかわからない環境変化、意識の変化に備えるためにも、万人に対し、無理のない範囲でのしっかりとしたライフプランニングとFI(経済的自立・自由)の実現をおすすめしたい。

 

 

 

 

 

▼Success is doing, not wishing.▼
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