異端児リーマンの記録

異端児リーマンの記録

海外駐在4ヶ国目、駐在員継続によるプチ アーリーリタイアを夢見る40代中年奮闘記

MENU

【早退関連85】FIREを目指しても結局後悔するという指摘

お越しいただきありがとうございます。

 

本日は、東洋経済オンラインに掲載されていた、“早期リタイア「FIRE」を目指して結局後悔する理由”という記事の紹介と、そこで指摘されている点について、私自身のプチアーリーリタイア企画ではどういう風に捉え、対応しているのか?というまとめとなります。

 

FIREのように、実行するとなかなか元に戻れない、または人生を大きく左右するような決断をする際には、夢や良い点を考察・妄想するだけでなく、反対や指摘するような意見も積極的に把握し、それぞれのポイントに対してどう対処できるのか?ということも確認するべきと考えております。

勿論、価値観の違いなどからくる指摘点など根本的に対策の施しようがない点も存在しますが、それ以外の多くの点でこれまでにも数多くの気づきや追加対策の検討につながる事項に出会うことができました。

 

このブログでは、自身の企画の改善や考察の抜け漏れの確認、更には違う価値観の学びの意図もあり、アーリーリタイア(早期退職、FIRE)に警鐘を鳴らす記事についても、積極的に紹介していきたいと考えております。

 

 

①早期リタイア「FIRE」を目指して結局後悔する理由という記事について

f:id:HereticSalaryman:20230219122925p:image

 

toyokeizai.net

 

上記リンクにある東洋経済オンラインの記事は、お金に関する老後不安の問題に対処する心構えとして、経済評論家の山崎元氏、実業家のホリエモンこと堀江貴文氏の共著による「決定版! お金の増やし方&稼ぎ方」より一部抜粋・再構成して掲載されているとのことある。
 

この記事ではFIREを目指すことによる弊害やFIREそのものへ疑問を投げかける形となっている。

では、具体的にこの記事で取りあげられているFIREへの指摘点について要約してみよう。

 

◼︎長い年月、修行僧のように節約して貯金に励まなくてはならないが、そこまでしてFIREしたいのか?

◼︎FIREの資金を貯める期間となる十何年も経ったあと、当初描いていたFIRE後のやりたいことは色あせずにいるのか?

◼︎本当にやりたいことがあるのなら今すぐやればいい。本当にやりたいことならば、趣味であれ副業であれ、なんらかの形で今すぐやれる。

◼︎お金は使わなければ意味がない。人生は有限でありリタイアするためにお金をかけるべきではない

◼︎FIREにひそむ罠(=過度な節約によって、重大な機会損失を招く危険性)を見逃している。爪に火(FIRE)を灯すような生活をすると、人間としてつまらなく、そして小さくまとまってしまう可能性が大いにある。お金を(FIREの貯蓄ではなく)「能力・経験・時間・人間関係」に使うと、その人は「稼ぐ力」がより大きくなり、より魅力的な人間になっている可能性が大きい。

◼︎「FIRE」を達成したところで虚しいだけ、悠々自適なんてボケ一直線である。

 

簡単に要約すると、FIREのための究極的な節約ではなく、貯蓄は老後のために手取りの2割程度(+その運用)に留めて、後は自己投資を含めその時々の自分のために使っていくべきであるという主張だ。FIREのための過度な節約により今楽しむことを放棄して、より稼げない人財になろうとしていることへの警鐘ということになる。

 

 

②プチ アーリーリタイア企画における各指摘点への対応状況

 

ここからはそれぞれの指摘点に対し、私のプチ アーリーリタイア企画上どういう風に捉えているのか、対策できているのかという点をまとめてみたい。

 

因みにこの記事では、主にFIREへ向かう際の問題点(=早退前の問題点)が取り上げられており、私がこれまでにアーリーリタイア失敗の考察などで触れてきた早退後の問題点、懸念点とは違った視点での評価をすることができている。

 

➡︎プチ アーリーリタイア企画関連説明

⇨今回の指摘点の考察

 

🔸修行僧のような過度な節約はいかがなものか?

➡︎プチ アーリーリタイア企画では、海外駐在によるベネフィットである赴任手当(本業収入向上)、駐在先での住宅費、学費、医療費、通信費などの会社費用負担(支出の減少)に加えて、持ち家の貸し出しや自社株の積極購入(運用)でもって、定年より数年だけ早退してやりたい事を実現するための資産形成を展開していくこととしている。

支出管理についても、ある一定の年収水準のところで(教育費などを除く)食費や小遣いなどの費用は固定化し、以降の上昇分は資産形成に回していく形としている。

⇨過去の記事でも記載したが、アーリーリタイア(ここでいうFIRE)にもいくつかタイプがある。

・仕事や会社が嫌で今すぐにでも辞めたい人

早退後にやりたい事がありそのためのコストも含めた資産を形成してから早退したい人

私のプチ アーリーリタイア企画は後者を前提としており、仕事を辞めたい切迫感は今のところない。

辛い状況に追い込まれ今すぐ辞めたい人が、生きていくための最低限の費用を稼ぎきって早期に実行するFIREとは毛色が違っている。

私自身も、今後仕事が嫌で仕方なくなるような事態に陥らない限りは、現在の水準以上の節約はしないつもりである。そもそもプチ アーリーリタイア企画は人生をより良くするための選択肢の一つ」であり、仕事を辞める=ゴールというプランではない。そういう意味では、私自身も過度な節約は人生を楽しめなくなるリスクを秘めていると考えている。

一方で、FIREを目指す人の中には、今の仕事や会社に疲弊し、潰れそうになってしまっているような危険な状態の人もいるため、その人たちにはこれは少し酷な指摘なのかもしれない。(世の中には自己実現や危機回避のためにすっと転職したり起業したりできるような人ばかりではない。)

この指摘点については、ケースバイケースで反応が変わってくるポイントでありそうだ。

 

🔸現時点でのリタイア後のやりたいことが(長期間経過後に)色あせないのか?

➡︎プチ アーリーリタイア企画では、バケットリストとして早退後にやりたいことをリスト化して定期的にアップデートしている。

⇨確かにこの指摘点には納得感がある。人は時間の流れの中でその価値観や趣向が変化していくものであり、当時描いていた夢が夢でなくなることも少なくないであろう。

バケットリストはこの先も更新していけば良いし、経済的自立・自由(FIREのFI部分)達成時に、仕事の方がその後やりたいことよりも面白ければ、仕事の延長戦を楽しめば良いのである。

重複するが、プチ アーリーリタイア企画における早退は、準備しておかねば急には実現できない「選択肢の一つ」であり、重要なことは実現できるだけの資産を無理なく形成しFI部分を達成させることだと考えている。

 

 

🔸やりたいことがあるのになぜ今やらない?

➡︎プチ アーリーリタイア企画は、子供が巣立ち、且つ体力がまだギリギリあると言える50代半ばまでに、第二の人生でやりたい事をフライング的に始めようとというコンセプトである。バケットリストにも記載しているが、バイクや車での日本一周や旅行、お遍路や離島めぐりなど長期間が必要なものでもある。

⇨FIRE後ではなく今すぐにでもやりたいことを始められるならそれが一番であるが、私の場合、家庭を持ち子供が学校へ行きその莫大な教育費(現在は留学費)を稼ぐ必要もある。背負っているものや、収入・支出などの置かれている環境によっても、今すぐ出来ることと出来ないことはあるように感じる。

起業などは預貯金ではなく、融資で今すぐ始めるべきという堀江さんの主張は、本当にその通りだと思うが、やりたいことが今すぐできるかどうかはそのやりたいことの毛色によるのかもしれない。

 

🔸お金は貯めるだけでなく使うべき、リタイアするためにお金を掛ける(貯蓄する)べきではないのでは?

⇨これは最初の指摘点である過度な節約への懸念と類似しているが、(今の私の状況では)人生を楽しむためには、リタイア後の必要資産を形成する事と、今の時間を楽しむ事をいかに両立させるかというバランスの問題であると考えている。

 

🔸(過度な節約による)自分の成長機会の喪失、稼げない人間化していくのではないか?

自己啓発、これは若ければ若いほどその効果は長続きする。それは本業あるいは副業で、より出世できたり成功できたりする可能性の向上につながるからであり、例えば60代になってから自己啓発に本格的に取り組んでも、能率的な問題だけでなく回収期間や活用の機会は限定されてしまう。

また仕事や会社が嫌で、若いうちからギリギリのFIREを目指し過度に節約をしているような場合、コストを自己啓発には掛けないケースも多く、確かに成長機会を失うことにつながるリスクは増大するであろう。

一方で、コストをかけずに、又は無駄を省いた形での自己啓発という道も無きにしも非ずであり、効率面で差はあれど、工夫はできる領域でもある。

 

何が言いたいのかというと、自分自身を成長させるための自己啓発は絶対に有益であり必要であるが、若いうちからFI=経済的自立・自由を意識しているような人でも、そのコストの掛け方の工夫によって、最小限の投資金額で十分な自身の成長を実現することだってできるという事である。

※私自身の反省点でもあるが、若い頃から第一、第二外国語の習得のために長期にわたり超高コストな駅前留学をし続けてきた。一方で同僚などの中には、ラジオ英会話や自主学習用の参考書などの低予算の教材を駆使し私以上の成果(例えばTOEICの点数)を挙げるような強者もいた。つまり、私は費用対効果が悪い選択を長年にわたりし続けていたように思う。

 

🔸悠々自適のFIREとは刺激がなくボケまっしぐらではないのか?

➡︎プチ アーリーリタイア企画ではリタイア後、住居費不要前提で年間200万円を夫婦二人での最低限の生活費として、更に年間250万円を第二の人生を楽しむためのバケットリストの実行などの費用にあてる計画としている。

⇨自分の心や命を守るため、FIREをゴールとしてギリギリの経済的自立・自由を実現した場合、確かにコストがかかる趣味や取り組みを実施することができないというように選択肢が限定されてしまうことにもなるが、私のプチ アーリーリタイア企画では、リタイアを第二の人生のスタートとして、それから0ベースでバケットリストの項目の達成を目指していこうと計画している。

即ち使えるお金も気力もないような早退後の生活は想定しておらず、さらに大多数のサラリーマンだって私の数年後には同じ境遇になるという点からも、ちょっとばかし早退した私だけ刺激がなくボケにつながるようなことはないと確信している。

ただ、堀江さんのアドバイスにもあるように、ある程度バケットリストの項目達成が進んだのちは、町内会やボランティア活動などへの積極参画も視野に入れたほうが良いのかもしれない。

 

以上のように、FIREへの警鐘ポイントへの考察をしてみたが、今回も色々と考えるきっかけをもらえる記事であった。

 

私自身のプランは、定年から少しだけ早退する企画、そして人生をより楽しむための選択肢の一つである点からも、今現在もそこそこお金をかけ、楽しみながら資産形成を続けており、ここで指摘されているようにアーリーリタイアを目指して後悔する可能性は低いと考えている。

 

とはいえ、今後も様々な角度から異端児リーマンのプチ アーリーリタイア企画の肉付けや評価を続けていきたい。

 

過去の関連記事:

hereticsalaryman.hatenablog.com

hereticsalaryman.hatenablog.com

hereticsalaryman.hatenablog.com

hereticsalaryman.hatenablog.com

hereticsalaryman.hatenablog.com

hereticsalaryman.hatenablog.com

hereticsalaryman.hatenablog.com

 

 

 

 

 

▼Success is doing, not wishing.▼
本日もありがとうございました。